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055 祭りの終わり(神祭3日目) The festival ends up -day 3rd-

こんにちは。答志島の地域おこし協力隊、いがちゃんこと五十嵐ちひろです。神祭から一夜明けて、なんだかどっと疲れたというか、少し喪失感みたいなものがあります。ただ見ているだけだったわたしがこうなんだから、演芸に出演したり、役持ちだったりした人はより強く感じていることでしょう。では神祭最終日、3日目の様子をお伝えしようと思います。 

 

神祭一日目の様子はこちら⇒答志島最大のお祭り1日目

神祭二日目の様子はこちら⇒答志神祭名物、墨の奪い合い(2日目)

 

八幡神社
八幡神社

3日目の演芸は13時半スタート。例のごとく三番叟が舞われ、舞台が開きます。この日の演芸の最初を飾るのは高校3年生のダンス。この子たちは生まれたときから一緒に育ってきて、この春に高校を卒業すると、ほとんどの子は進学や就職で島を離れます。同じ18歳の旅立ちでも、都市部の子たちのそれよりもずっと大きな意味があるように感じます。そんな子たちの成長をずーっと見ている島の人たちが見守る中で、すごく楽しそうに踊っている姿を見たら、なんだか胸が熱くなりました。

その後は青年団の吉本新喜劇。これがべらぼうに面白くってずっと笑いどおし。出演者が全員知っている子たちだっていうのを差っ引いても十分楽しめるエンターテイメントになっていました。やっぱり、子どもの頃から神祭の舞台に立ち続けている子たちだから、妥協しないんだろうなあ。見ていてとてもハッピーな気持ちになったので、DVDにして落ち込んだときとかに見たい。 

お次は中学校、小学校の先生たちの出し物です。先の島の子たちの出し物と比較したクオリティはいったん脇に置いておいて、たまたま赴任した先の地域の祭りにしっかり参加してくれるのがすごいことですよね。

それから小学生の女の子たちが2組踊りを披露しました。花笠音頭と夜桜お七です。観客の中のおばあさんたちは「どこの子ぉや?」「○○げ(○○さんの家)の子か」「□□によぉ似とぉな」などと話して楽しんでいます。

 

この後、5時にチャイムが鳴るのを避ける関係で、長めの幕間となり。その間お的衆や、漁業組合の役員さんによるカラオケが披露されました。

 

神祭最後に出し物を行うのは決まって漁業組合の役員さんたち。まずは婦人部による踊りです。「ナントカ丸の誰々さん」と紹介されているのが漁師町的だなあ、と感じます。普段は夫と一緒に船に乗って漁に出ているとは思えないような優雅な踊りを見せていただきました。 

そして大トリを務めるのが、男性役員さんたちによる劇。演目は「近藤勇と会津小鉄」です。前評判で「他の出し物とは段違い」「金がとれる芝居」と聞いていたので、期待が高まります。

4幕で約1時間の舞台。実際に、素人が演じているとは思えないほどのクオリティでした。「お金がとれる」も決して大げさではありません。「1ヶ月かけて練習するでな」と言っていたけど、1ヶ月って舞台の稽古としてはさほど長くないぞ?披露する機会がこれ1度きりとは勿体ないくらいでした。

ムシロや座布団を持って帰る人たち
ムシロや座布団を持って帰る人たち

こうして3日間にわたる神祭は幕を閉じました。今日片付けが終わると、明日からはみんな普段通り。ある青年の言葉を借りると「何事も無かったかのように仕事が始まる、だけど船のまるはちがちょっとだけ濃くなってる」

船に描かれたまるはち
船に描かれたまるはち

神祭一日目の様子はこちら⇒答志島最大のお祭り1日目

神祭二日目の様子はこちら⇒答志神祭名物、墨の奪い合い(2日目)

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コメント: 1
  • #1

    なる (金曜日, 16 2月 2024 16:36)

    私も答志島に行っているけどあまり詳しくは知らなかったので本当にありがとうございます。