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081 御木曳の前日 A day before Okihiki festival

こんにちは。答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。最初に言わせてください。

 

答志島に移住して良かったー!!!!

 

先日、2018年6月3日に、美多羅志神社(みたらしじんじゃ)の御木曳が執り行われました。御木曳の概要は前の記事で紹介しているので、読んでみてくださいね。

街中の大漁旗
漁港近くだけでなく、世古(狭い路地)にも飾られた大漁旗

とにかくこの御木曳、人々の笑顔と島への愛があふれたお祭りで、すごくすごく幸せな気持ちになったんです。ひとまずこのお祭りの前日の様子をお伝えすることにしましょう。

 

当日の様子はこちら⇒ 午前 午後

朝6時 御神木の運搬

御木曳の前日の朝に、屋内に保管してあった御神木及びお木車の部品を浜に運びました。その後大工さんや青年たちの手によって、お木車が組み立てられ、1日そこに安置されます。その間、何人もの人たちが記念撮影をしに来ていました。

 

本土から島へ運搬したときの様子はこちら⇒20年ぶりの・・・

 

御神木を運ぶ青年たち
伊勢音頭を歌いながら御神木を運びます
お木車と御神木
お木車と御神木

9時半 奉納演芸

その後1日かけて奉納演芸が行われました。神祭のときのように、三番叟で舞台が開き、おしっさんが舞い(獅子舞)、1日が始まります。

三番叟
三番叟で舞台が開きます
獅子舞
おしっさんが入場すると、皆次々に花を投げます

老人会のカラオケや踊りがあったり、個人で踊りを披露する女の子たちがいたり、演歌歌手の歌謡ショーがあったり。普段の神祭は答志地区のみで行いますが、今回は和具も一緒なので、席を増やすために特設の桟敷席が組まれました。

 

わたしもこの奉納演芸では文化保存会の皆さんたちと一緒に出し物をしました。昔答志島では富士参りが行われており、家族が富士山へお参りに行っている間、道中の無事を祈って残った人たちが踊りを踊ったそうです。その再現を舞台で行いました。

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出演時間に合わせて着付けとメイクをしてもらって、結構バタバタと忙しくしていたり、母が遊びに来ていたので一緒にお昼を食べに行ったりで、あまりゆっくりは演芸が見られませんでしたが、とにかくたくさんの人が見に来ていて、いい雰囲気でした。

演芸のメインイベントとも言えるのが、和具出身の中村幸綱さんの歌謡ショーです。毎年答志の神祭でも歌を歌っていますが、御木曳の演芸でも歌いに来てくれました。幸綱さんは桃取にも親戚がいるので、この時ばかりは答志、和具だけでなく、桃取の人たちもかけつけます。演歌の他に沖縄民謡などを歌い、大盛り上がり。アンコールでは、客席に座っていた人たちも舞台に上がって、「河内男節」を踊りました。このときの光景が微笑ましくて「やっぱり島っていいなー」としみじみ感じました。

河内男節を踊る人々
河内男節を踊る人々はみんなが写真や動画を撮りたくなる

夜10時 お木車の警備

この夜、答志地区の中を歩いてみると、ちらほらと道を歩いている人たちがいました。久々に島に帰ってきた者同士で集まって誰かの家に遊びに行ったり、飲みにでかけたり、お木車を見に来たり。ちょっと興奮している感じ。

夜のお木車
青年団と消防団が協力して、車が完成してから御木曳当日の朝まで警備をします

お木車の前では青年団員たちが警備をしていました。そんな人はまずいませんが、車やご神木に悪さする人がいないかの見張り番です。普段島に住んでいる青年団員の多くは、御木曳当日までは身体を大事にしなければならない音頭取りに選ばれたため、警備や演芸の裏方などができません。そこで、島の外へ出て働いたり大学に通ったりしている青年の子たちが呼び寄せられ、立派に答志の青年団として仕事をしてくれました。こうやって、いざとなったら島の為に働ける人はまだまだたくさんいるんです。

 

こうして御木曳前日が終わって行きました。次は御木曳当日の話。祭りの朝は早いです。

 

当日の様子はこちら⇒ 午前 午後