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172 第十一回答志弁講座 Lesson of the Toshi dialect vol.11

こんにちは、お久しぶりです。答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。子ども、大きくなるにつれ、大変なことの方が増えていきますね・・・。といきなりブログを更新できない言い訳を言ってみたりしています。

 

暑い夏も終わって、過ごしやすい季節になったので息子を連れて散歩に行ったり、家の周りをぶらぶらしたりすることも増えました。そうこうしている間に今度は寒くなってまた引きこもりみたいになっていきそうなので、今のうちにと1日のうちに何度も外に出ています。

 

というわけで、今回は赤ちゃんを連れていると耳にする答志弁を紹介します!!

 

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ぼんぼん

「もうぼんぼんしる(する)ようんなったかー?」と聞かれる「ぼんぼん」とは「はいはい」のこと。昔は農作業なんかで使うアームカバーを赤ちゃんの膝にはめて、砂利の上でもぼんぼんさせたとか。

ひとめ

息子が全然しないこと。「人見知り」です。誰にでも愛想よくニコニコして、抱っこされても平気な息子を見て「ひとめせんのはええわ」とみんなに言われます。家の外に出るたびに誰かしらに構われているのもあるけど、きっと息子の生来の性格ですね。なので、ちょっとぐずってきたら、会った人にあやしてもらおうと思ってすぐに出かけます。

こおばし

「香ばしい」っていうと一昔前のネットスラングで悪口のイメージがあるわたしですが、答志弁だとポジティブな意味で使われます。息子のむっちむちの脚を見て「こおばしな〜」と言う人がいたので、単純に「肥えている」という意味かな、と思ったのですが「大きくてよろしい」という意味もあるみたいです。

よったり

若いうちに1人でも多く子どもを産むように、いらないアドバイスをくれる人がいるのは田舎なのでしょうがない。(もう来年になれば高齢出産の年齢ですよ)その中で聞いたのが4人を表す「よったり」という言葉。答志地区の人が人数を数えるときに「っとり(ひとり)・た〜り(ふたり)」と言う(和具では言わない)のは知っていましたが、和具の人が4人のことをよったりと言うのは初めて知りました。言っていたのは80代のおばあさんなので多分、若い人はもう使わない言葉でしょうね。

 

あともう1つ、答志弁ではなく、この辺りで広く使われる「あばばい」という言葉もよく耳にするようになりました。「眩しい」という意味です。日向を歩いているときに息子が目を細めると「あばばいなあ」と声をかけられます。もっと小さいときは目を細めているだけなのに「まあ寝とんがー」と言われていたけど、表情が豊かになってきたから眩しがっているのがわかってもらえるようになったみたい。聞こえてくる言葉から、息子の成長を感じたりもします。

 

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