こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。実は今月、第一子を出産し、一児の母となりました〜。島の人たちには、出産とその後の養生は流石に実家に帰っているだろうと思われているみたいなんですが、退院後からすぐに和具の家に帰って来て、育休中の夫と、手伝いに来てくれた実家の母と一緒に島での子育てスタートしています。
今回は、鳥羽の離島に住みながらの妊娠、出産がどんな感じだったかを紹介したいと思います。
(当然)産婦人科はない
人口約1800人の答志島では、当然と言えば当然なんだけど、産婦人科はありません。また、本土に渡ったところで鳥羽市内にも産科はおろか婦人科も無いので、妊婦検診では、最初は2ヶ月に1度、最後の方には週に2回の検診で毎回伊勢まで出て行く必要がありました。
ただありがたいことに、鳥羽市では離島に住む妊婦さんには妊婦健診の際の定期船代が助成される「妊婦健診交通費助成制度」があります。妊婦健診自体の補助券が14回分支給されているので、14回分の交通費が助成されます。わたしの場合は、出産後に鳥羽市の健康福祉課に申請すれば、答志佐田浜間の往復1,100円×14回で15,400円が指定の口座に振り込まれます。色々物入りな出産後に15,400円って結構大きいので、助かります。年が開けて1ヶ月健診に出かけるときに申請しようと思っています。
プレパパママ教室
コロナ禍の影響で、産院やベビー用品店などでの両親学級が軒並み中止やオンライン実施になる中、鳥羽市では人数制限をした上でプレパパママ教室が実施されました。ちょっとお腹が大きくなり始めた7月に開催され、出産の流れを学んだり、妊娠中の食事についての指導を受けたり、沐浴の体験をしたりできました。夫と一緒に参加し、夫はお決まりの妊婦体験もできて「これから赤ちゃんとの生活が待っているんだな」とモチベーションが上がりましたし、勉強になることも多かったです。
つわり時期の生活
ラッキーなことにわたしはつわりは比較的軽い方でした。それでも空腹時には吐き気を感じやすく、酸っぱい物が美味しく感じるので、ポッカのレモン果汁を原液で飲んだり、ゆかりをご飯にまぶさずゆかりオンリーで食べたりしていました。また、味のついていない水を飲むと気持ち悪くなりそうだったため、サントリーの「やかんの麦茶」ばかり飲んでいたので、Amazonで箱買いしました。Prime課金すれば離島にもちゃんと次の日に届けてくれるAmazonに感謝。
産気づいたらどうするの?
島にいる間に産気づいたらどうするのか、っていうのは誰もが気になるところですよね。まず、昼間なら基本的には定期船に乗って行くことになります。定期船の時間を待っていられない場合や、夜間であれば、チャーター船や、知り合いの漁船などに乗せて行ってもらうことになります。いざというときのために、チャーター船の船長さんと電話番号を交換したり、近所の何人かの人に「いざというときは船出してもらえますか?」と頼んでおいたりしました。
最近出産した島のお母さんたちは島外出身の人が多く、ほとんど全員里帰り出産するため、あんまり参考になる話を聞けなかったです。20年前とかの話にはなりますが、島出身の人たちの話を聞いてみると、「予定日が近づいたら早めに産院に入院したよ」とか、「旦那に船で送ってもらったわ」とかっていう話が聞けました。
わたしの場合はというと、夫が単身赴任中でひとり暮らしだし、冬の間は風が強かったり、波が高かったりして船が出せなくなることもしばしばあるし、何かあったときの対処に色々と心配が多かったため、予定日の10日前からお隣の志摩市磯部町の夫の祖父母宅にお世話になることにしました。そこからは産院まで車でなんとか40分くらいで着くので、いざというときは義母が運転する車で産院まで行く予定でした。
いざ出産!そして島暮らしスタート
最終的には予定日から6日遅れた日の未明に陣痛がきて、夫に産院まで送ってもらい、その朝に元気な男の子が生まれました。母子ともに健康に問題なかったので、5日後には退院し、無事答志島に戻りました。息子もお腹の外に出ての島暮らしをスタートさせています。(と言ってもほとんど家の中で寝ているだけですが・・・)本当だったら、近所の人たちが家に生まれた赤ちゃんを見に来たりするものらしいのですが、コロナ禍なので玄関先でお祝いを伝えるのに留めてくれる場合がほとんどです。外を歩ける余裕が出てきたら、もっとたくさんの人に顔を覚えてもらえるかな。
そんなわけで、新しい年は子育て編多めに発信していくことになると思います。ともちろん、これまでどおり島の行事や、風習、答志弁講座なんかも続けていきますよ!それではみなさん、良いお年を!!
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