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117 第七回答志弁講座 Lesson of Toshi dialect vol.7

こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。最近答志弁のボキャブラリーが全然増えません。もうあらかた聞きつくしたのかな、と思いながらも、飲みの席とかでは聞きなれない言葉を耳にすることもあるのですが、メモを取り忘れて次の日には忘れてしまう。次にスナック行くときはちゃんとメモとることをここに宣言しておきます。

 

過去の答志弁講座はこちら→第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回

 

それでは、今回はモノの名前をテーマに紹介していきます。最初は海の生き物たちから。

さんで

さざえのことです。答志島には「さんでの底」と呼ばれる場所があります。答志島の道は細く入り組んでいるのが特徴ですが、この場所はそれが特に顕著に表れているんです。奥に行くにつれて狭くなっているし、渦を巻くようにカーブしているし、行き止まりの道だし、そういった形がさざえの貝の先っぽのようなので、さんでの底と呼ばれています。

さざえ
さんで

おんび

あわびのことをこう呼びます。実は答志だけでなく、鳥羽の他の漁村でもおんびと呼ぶ所は多いです。さんでも同じくです。

あわび
おんび

がお

ヤドカリのことです。ちなみに答志島ではヤドカリは食べ物。お味噌汁にするとおいしいそうです。わたしは、島に来てから初めてヤドカリを見ましたが、巻貝の類を拾ってみると中にヤドカリがたくさん混じっています。

ほうら

ほら貝のことです。島ではお刺身にして食べますよ。あとは、和具では盆のおいやれの際に、ほら貝を吹いて村中に知らせます。わたしは吹いたことが無いのですが、結構コツがいるみたいですよ。

精霊舟
この精霊舟を準備している最中や、浜に向かうまでの道中にほら貝を鳴らします。

かしん・ちん

お菓子のことを、かしんまたはちんと言います。かしんは和菓子もスナックも両方指すけど、ちんは駄菓子とかスナックに限定されているように感じます。お祝いの餅や菓子を売る和菓子屋さんのことは「かしんや」と呼びます。あとは、お菓子を買ったときに入れる袋だから、ビニール袋のことを「ちんぶくろ」と呼ぶ人もいます。

ごんじ

ネックウォーマーのことをごんじと言います。由来は不明。答志島では、冬はみんなごんじを巻きます。自分でフリース生地を買って手作りして配っている人が結構いて、カラフルなものをよく見かけます。首に巻くだけじゃなくて、かぶっているような状態の人も多いです。もう、目元しか見えないの。だれ?みたいな。でも風が強くて寒い答志島の冬にはこれぐらいの防寒対策が必要なんですよね。

ひなたぼっこするおじいさんたち
おじいさんたちが首に巻いているのが「ごんじ」。

でっつ

おでこのことです。単におでこと言うだけでなく、おでこの一部(中心?)を指しているという説もある。

 

これまでに紹介してきた言葉もそうなんですが、答志弁と言って紹介はしているけれど、実は伊勢志摩弁や三重弁でもあることが結構多いです。前にも書いたかも知れませんが、関東出身のわたしからすると西の方で広く使われている表現も、聞きなれないために、答志弁なのかな、と思ってしまうこともあります。なかなか精度の低い答志弁講座ですが、読み物として楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

過去の答志弁講座はこちら→第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回