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076 第四回答志弁講座 Lesson of Toshi dialect vol.4

こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。久々の答志弁講座、いきたいと思います。随分長いことサボっちゃっていましたね。

 

今日紹介するのは、なんで今まで紹介していなかったのか、と思ってしまうような初歩の初歩です。

 

他の答志弁講座はこちら→第一回 第二回 第三回 第五回 第六回

 

歌を歌う男の子たち
6月3日のお木曳に向けて毎晩練習している音頭の披露をしました。2018年5月6日和具

ヤア

「お嫁さん」「妻」という意味です。「のげのヤア」と言ったら「あんたの嫁さん」という意味です。家を「や」と呼ぶことから家にいる人という意味で「ヤア」と言うんだとか。数年前にNHKで製作された答志島を舞台とした特別ドラマのタイトルは「ヤアになる日」でした。島の雰囲気が分かって結構面白いですよ。

 

テイ

妻がヤアなら夫はテイです。ちゃんと聞いたことは無いけれど「亭主」から取ってテイなのかな?ちなみに「おらげのテイが(うちの夫が)」というときに親指を立てる動作をするのも時々見かけます。

 

がいええ

「とっても良い」という意味です。初回で「はざん(だめ)」を紹介しているのに、良い方を紹介していないとはなにごと?これは「がい」と「ええ」の二つの言葉がくっついています。「がい」は「大きい」とか「とっても」のように強調する意味があります。それに「ええ」つまり「良い」が訛ったものがついて「がいええ」です。「大きな」という意味で使いたければ「がいな船」のように「がいな」とつければ通じます。

 

ちなみに菅島では「がい」は「大きい」ではなく「たくさん」という意味なんですって。なのでもし答志の人が菅島の人に「がいな魚がおる!」と言って1匹の大きな魚を指さすと、菅島の人は「1匹やねーか!」となってしまいます。

 

水彩画「たからさがし」
第二回リトアート展開催したのですが、ブログには書かなかったのでわたしの作品ひとつ紹介しておきます。「たからさがし」

「~の」と「~な」

答志弁の敬語は語尾で聞き分けることができます。目上の人に話すときには言葉の最後に「の」をつけて同輩や年下の人と話すときには「な」をつけます。例えば「寒いの」と言えば敬語、「雨やな」と言えばタメ口ということです。

説明するのは簡単だけど、全く使い分けられる気がしません。イタリア語で敬語を話せと言われる方がずっと簡単に感じます。(※イタリア語の敬語は外国人にとっての難関の一つです)30年使い続けた言語の中に無いルールをいきなり加えるっていうのは、全く違う言語を覚えることよりも難しいんです。

 

おおきん

「ありがとう」という意味です。関西弁の「おおきに」と一緒ですね。「おおきん」だけでも使えますが、「おおきんの」「おおきんな」などのように言うことが多いです。観光客でも使いやすいですね。海外旅行に行くときにその土地の言葉で「ありがとう」だけ覚えて行くように、答志島でも「おおきんの」だけ使ってみるのもアリですよ。

 

なんも

汎用性の高い言葉ですが、否定するときに使うことが多いです。質問されたときに「なんも」と答えれば「いいえ」という意味で、「なんも○○なことあらへんぞ」なら「全然○○でない」という意味に。また、お礼を言われたときにも「なんもやぞ」と返すことができます。相手に「なんもか?(違うか?)」と確認するときにも使えます。

 

以上6項目、改めて書いてみると、これらこそがまず覚えておきたい答志弁だったように思います。

 

他の答志弁講座はこちら→第一回 第二回 第三回 第五回 第六回

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コメント: 2
  • #1

    陽子 (水曜日, 23 5月 2018 22:18)

    初めまして。ネットで答志島を探したら、ここにたどり着きました。私の母が答志島・和具の出身で、毎年夏休みになると島に遊びに行ってました。結婚してからは行けなくなり、画像を探していたところこのブログを見つけました。Instagramもフォローさせていただきました。写真や方言を読んでいたら、懐かしさでいっぱいになりました。これからも楽しみにしています。よろしくお願いします。

  • #2

    いがちゃん (木曜日, 24 5月 2018 15:58)

    陽子さん
    子どもの頃に答志島で過ごした経験があるとは羨ましいです。
    懐かしい場所を思い出す手がかりになれば幸いに思います。