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038 第三回答志弁講座 Lesson of Toushi dialect vol.3

こんばんは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。さてさて、答志弁についてのお話もこれで3回目を数えます。まだ答志弁を話すまではいきませんが、リスニングだけならなかなかのもんになってきましたよ。答志弁から標準語への同時通訳くらい勤まるんじゃないかしら。

 

他の答志弁講座はこちら→第一回 第二回 第四回 第五回 第六回

 

今回は答志弁講座「動詞編」です。

例によって記事とは関係のない写真。わかめの養殖体験のため、船外機で出航する中学生たちです。来年はわたしも乗せて欲しい。
例によって記事とは関係のない写真。わかめの養殖体験のため、船外機で出航する中学生たちです。来年はわたしも乗せて欲しい。

しる

「する」という意味です。聞いていて意味が分からないということはないのですが、改めて活用を考えるとちょっと複雑。第一回に例文として「なーしんのーか」が「何しているんですか」の意味だと挙げましたが、この「しんのーか」が「するのか」にあたるのです。また、「するぞ」を「しーぞ」とも言うし、命令形は「しよ」だったり「せよ」だったり、変幻自在ですね。

 

やぶる

「壊す」という意味です。どうも山口県内の方言でも壊れることをやぶれると言うらしいですが、突き詰めていくと古くは壊れると破れるは同じ意味であったそうです。なのでどちらの方言も、昔の言葉がそのまま変わらず残った、ということではないでしょうか。実は答志の言葉の中には、昔の言葉がそのまま残ったものが結構ありますので、そのシリーズもいずれ紹介できたらと思います。

 

ちゃんちゃんまう

大慌てすることです。舞うようにバタバタするということなのでしょうね。2語で一つのことを表すっていうのが面白いです。「そんな長たらしい言葉わざわざ使うの?慌てる、って言った方が早くない?」と思われるかも知れませんが、これが実際しょっちゅう耳にするんです。「慌てて」と言いたかったら「ちゃんちゃんもうて」と活用します。

 

~とお

「~している」という意味。最初に説明を聞いたとき「英語で言うingだよ」と教わりました。正確にはこの言葉は動詞ではありませんが、動詞にくっつけて使う言葉なので紹介しておきますね。「しとお」「やぶっとお」こんな具合で使います。「やすどお(休んでいる)」と濁る場合もあります。ちなみに語尾に「ぞ」がつくと「ゆーといぞ」(言っているぞ)のように、「~とい」と発音しています。

 

以上4つです。動詞はね、活用があるから難しいですよ。あとは動詞の後ろについてくる言葉でもまだニュアンスが上手くつかめていないものとかあって、まだまだ勉強は続きます。あ、オマケでもう一つ紹介させてください。これは、答志弁ではなく三重弁の動詞。

 

つる

「持ち上げて運ぶ」という意味。これは三重の方言ですが、標準語だと思って使っている人が多いから面白いんですよ。「え!?机つるって方言だったの!?」これは、標準語が母語のわたしには経験できないものです。三重へ来て、また三重出身の人に「机つって」と言われたら、机を一緒に運んであげましょうね。

 

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コメント: 4
  • #1

    浜口一利 (木曜日, 30 11月 2017 22:08)

    このように順序だてて説明してもらうと、Englishより難しいそう。

  • #2

    いがちゃん (金曜日, 01 12月 2017 11:49)

    一利さん
    自分なりにはよりシンプルに分かりやすくしているつもりなのですが、ネイティブの方々には簡単なことをわざわざ難しくしているように見えるかも知れません。

  • #3

    ねぇ~ね (日曜日, 03 12月 2017 20:52)

    茨城弁にも通じるところがありますね。

  • #4

    いがちゃん (火曜日, 05 12月 2017 22:16)

    ねぇ~ね
    茨城弁の動詞はそこまで標準語を逸脱していないからマシ。