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020 再発見答志島 Seeing Toushi in a fresh light

移住して4ヶ月が経過しました。地域おこし協力隊としての任期は最長3年なので、このタームをあと8回繰り返したら終了、と考えると、ちょっと3年がリアルに感じられます。

 

ところで、地域おこし協力隊ってなんなのか分かりますか?

 

総務省による政策のひとつで、総務省のサイトを見ると「地域おこし協力隊推進要綱」の「事業概要」として

地方自治体が都市住民を受け入れ、地域おこし協力隊員として委嘱し、一定期間以上、農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事してもらいながら、当該地域への定住・定着を図る取組について、地方自治体が意欲的・積極的に取り組むことができるよう、総務省として必要な支援を行う

と書かれています。ちょっとめんどくさそうですね。気になった人は全文読んでみてもらってもいいのですが、より分かりやすく紹介されているのは移住情報サイトJOINの地域おこし協力隊のページです。わたしも移住前は頼りにしていたサイトです。

 

研修仲間と「インスタ映え」と唱えながら撮ったタコの写真
研修仲間と「インスタ映え」と唱えながら撮ったタコの写真

さて、わたしはこの地域おこし協力隊の制度を利用して答志島に移住してきたわけですが、今や全国に同じように地域おこし協力隊として活動する人は4千人に届こうとしています。

三重県内には約70人の隊員がいます。その内、着任からおおむね半年未満の隊員を対象とした「初任者研修」が鳥羽で行われました。

 

わたしや、同じ鳥羽の協力隊1年生の仲間である河原井千尋さん、佐藤創君を含む10名が今回の初任者研修に参加しました。

 

2日間にわたる研修はものすごく勉強になり、思い出深いものとなりましたが、その中で最も有意義だったのが、2日目の答志島でのフィールドワークとディスカッションです。

 

グループディスカッションの後の発表の様子

 

島の中をみんなで回った後に、地域の魅力について話し合うというプログラムです。このときはわたしは研修のいち参加者ではあったのですが、島の案内人も務めました。何度か島の旅社の路地裏散策ツアーに同行させてもらった経験や、ブログのネタとして集めた情報を頼りに、たっぷり2時間かけて答志の町を案内しました。

 

リアル海女小屋の説明中
リアル海女小屋の説明中

移住した場所は違えど、地域おこし協力隊の人たちはみんな田舎の暮らしに魅力を感じている人たちばかりなので、島の魅力をたくさん見つけてくれました。島の人たちが当たり前だと思っていることや、わたしもだんだんと慣れてきてしまって新鮮に感じなくなっていたことを、「これってすごい!」「面白い!」と興奮気味に伝えてくれた中から、一部を紹介させてもらいます。

 

街並み

まずみんなが口をそろえて言ったのが「歩いて回れるところがいい」ということ。日本全国田舎と言えば、クルマが必須。一人一台が当たり前。そんな中で、初めて来た人たがレンタカーやタクシーを利用することなく、ぐるっと回れるというのは、観光地としてものすごいメリットなのです。

 

そして景色が美しい。海に囲まれているので、いろんなところから海が見えるし、特に坂道を登り切ったところから見下ろす海がとってもきれいなので、みんなで撮影会になりました。

 

坂の上から見下ろす海、手前には家の屋根が並ぶ

 

もちろん答志を語るうえで欠かせない狭い路地も人気です。どこか懐かしい感じや、生活感を漂わせた雰囲気がたまらないのです。わたしも初めて来たときはテンション上がりました。家や船に描かれたまるはちについてはしっかり説明しましたが、「この説明が無かったら、ちょっとカルトみたいな、ホラー映画のような不気味さも感じる」と言われて、たしかに!と思いました。

 

 

また、タコ壺に注目する人も続出。確かにこの島って、道や堤防いたるところにタコ壺が置いてあるんですよね。これでグッズ展開やお土産品開発を行ったらウケるんじゃないか、なんて提案もありました。また、タコ壺だけでなく、様々な種類の漁具もそこここにあり、漁師町に来たんだ、という実感がわきます。

 

The tool for fishing octopus. #離島 #答志島 #port #sea #fishing #田舎 #三重

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文化

答志島には独自の文化が多くあります。寝屋子制度やまるはちを描くための墨の取り合いで知られるの神祭(じんさい)などは、島のアピールポイントとして語られることが多いですが、それ以外のことだって、世間では当たり前ではありません。特に、子どもが生まれたときにその母親が浜辺で白い石を12個拾ってきて奉納する、という美多羅志神社の白い石のストーリーには、感銘を受けた人が多かったです。

 

美多羅志神社の白い石。子どもの健やかな成長を願うお母さんたちの思いがこもっているため、島の人たちは履物を脱いで中に入ります。
美多羅志神社の白い石。子どもの健やかな成長を願うお母さんたちの思いがこもっているため、島の人たちは履物を脱いで中に入ります。

 

それ以外にも、市場の中を隅々まで見学できて、しかも働いている人たちがみんなフレンドリーだったこととか、「車検切れ厳禁」の手書き看板や、自販機の数が多いこととか、外の人の目から見るとなにもかもが、非日常で、新鮮なんですよね。

 

 

こうやって、みんなが口々に語った答志島の魅力を聞いていて、胸がいっぱいになりました。「やっぱり、わたしが選んだ場所ってとってもいい所なんだ」と確信を持てました。初めて来たときから大好きな島だけど、縁もゆかりもなく移住してきた人間が胸を張って大好きな場所だと言う価値がある場所なんだと、改めて感じたのです。

 

船で帰る講師の先生、役場の職員さん、地域おこし協力隊のみなさんを見送ります。「船ってテンション上がるよね~」
船で帰る講師の先生、役場の職員さん、地域おこし協力隊のみなさんを見送ります。「船ってテンション上がるよね~」

そんなこんなであっという間に終わった2日間の研修で、面白い話がたくさん聞けたし、他の協力隊の人たちとは仲良くなれたし、答志島のすばらしさを再発見できたしで、パワー充てんです。

 

さて、次の4ヶ月もはりきって行くぞー!

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コメント: 2
  • #1

    bobu (土曜日, 23 9月 2017 20:01)

    こんばんは。いつも答志島の事いっぱい書いてくれておおきんのう。

    私、白石の話知らなかったです。。ありがとう。。じゃあ私の母は5人産んだから60個納めたのかしら??

    これからも楽しみにしています。

  • #2

    いがちゃん (土曜日, 23 9月 2017 21:05)

    bobuさん
    いつも読んでくれておおきんのう。
    てっきり島の人はみんな知っているものだと思っていました。知らなくても白い石の上を土足で歩くことはなかったのでしょうね。きっとお母さんは60個見つけて納めているはずです。
    これからも応援よろしくおねがいします。