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018 第二回答志弁講座 Lesson of Toshi dialect vol.2

前回の答志弁講座が好評だったので、調子に乗って第二回の講座を開講します。

 

今回は相づちや感嘆の言葉など、何気ない会話の中に紛れ込む答志弁を紹介します。敬語とかはなかなか聞いているだけでは分からないのですが、いろんな人を質問攻めにしました。ネイティブスピーカーは改めて言葉の意味や使い方を考えるということは無いので、こちらが聞くと一回「うーん」と考えるような顔をしますが、みなさん上手に説明してくれたおかげで書けました。

 

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中学生と一緒に撮った写真
写真は記事とは一切関係ありません。単なる夏の思い出です。

ほーか

「そうか」という相づちです。「そ」を「ほ」に替えるだけ、一回覚えればなんてことありません。「それでね」と話を続けるときもやはり、発音しやすい「ほ」に替えて「ほんでな」や「ほいでな」と言います。ちょっと試しに真似しやすいですね。

 

へえ

肯定するときの返事です。標準語だったら「はい」に当たります。落語や江戸時代を舞台にした映像作品なんかで聞く丁稚奉公の「へえ」と同じで、昔の言葉がそのまま残っているパターンですね。あまり若い人は使わないかも知れませんが、わたしは響きがやさしくて好きです。和具ではすごく目上の人に対しては「いー」と言うそうですが、わたし自身は聞いたことはありません。

 

やい

呼びかけるときの言葉で、怒っていなくても使います。標準語ならさしずめ「ねえ」です。「漁師町は言葉が乱暴だ」と言われる所以はこの辺にあるのかも知れません。だって最初はびっくりしますもん。「やい!そこの姉(ねえ)!!」って言われたら。仲の良い友人同士や、目下の人を呼ぶときに使います。別の言い方では「やあ」がありますが、こちらのほうがどうも少しニュアンスが柔らかいようで、妻が夫を呼ぶときや、女性同士が使うとか。「やい」にしても「やあ」にしても目上の人には使わないのが常識なので、最初に抱いた印象通り、あまり丁寧な言葉では無いのでしょう。

 

まー

そこら中に入ってきます。感嘆詞になるのでしょうか。呆れたときや驚いたときに「まーっ!」とそれだけで使ったり、「~してくれまー」と文の後ろについたり、「まーそげんことして」と文の頭についたり、「ええかまー大概にしとけ」と文の中に入ってきたり、かなり汎用性があります。そして伝染しやすい。わたしも時々まーを入れてしゃべるようになってきました。

 

ほったい

「そしたら」の意味です。初めて聞いたときは「どっから来たんだよその響き」と思いましたが、答志弁に慣れてきたら、なるほどと納得できました。「そしたら」の「そ」を「ほーか」のときと同じように「ほ」に替えると「ほしたら」です。答志弁では「~したら」の「ら」が「い」になるクセがありますので、「ほしたい」になります。「ほ」から「し」は発音しづらい為、発音しやすい形に変えると「ほったい」となるわけです。と、難しく考えなくとも「ほったい」は「そしたら」「それじゃあ」という風に文章を接続する言葉だと覚えておけば十分会話は成立します。

 

 

以上5つ!今回紹介したのは、わたしのような移住者が最初に取り入れやすいレベルの言葉ですが、それでも改めて説明してもらうと、聞いているだけでは気づかない面もあって、言葉って奥深いなあ、と感じます。答志弁を流ちょうに話せるようになるまでの道は険しい!でもこれからも楽しんで覚えていけると思います。

 

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