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003 神様のいる島~祷屋祭~ Shrine festival

神社の本殿から神輿までを白い幕で囲っているところ

突然ですが、上の写真、なにしているところかわかりますか?

ヒント1、ここは神社です。

ヒント2、この幕の中にあるものが置いてあります。

 

答えは「神様に御神輿の中に入っていただいているところ」です。

 

神様は簡単に人前に姿を見せませんので、こうやって白い幕で囲って、

本殿から御神輿まで移動していただくんですね。

実はわたしも、こんな場面を見るのは初めてです。

神輿と祈祷の前の子どもたち

今日は、年に2回の祷屋祭です。

 

御神輿の担ぎ手は子どもたち。

5,6年生が中心になって担ぐので、彼らは祈祷にも参加します。

 

この日の祈祷は2回。

朝は、答志地区の中のそれぞれの組の代表の人たちが参列し、祈祷を行います。

その中では、舞姫の舞も披露されます。

舞姫は4人の女子たちが、5年生6年生のときの2年間に渡って努めるそうです。

 

組の代表の人たちが行う宴の様子はこちら⇒地域力の秘密

4人の舞姫たち

ちなみに今日は平日ですが、舞姫さんたちは学校を休んで神事に臨んでいます。

とは言っても、他の児童たちも今日は半日授業で、

午後は子ども神輿のために、お休みになるんです。

鳥羽市内の他の小学校では、ごく普通の木曜日を送っているのに、

答志の子たちだけは、特別な日程って、すごいことですよね。

※2017.6.17追記:舞姫さんたちは、学校へ行かなくても欠席扱いにはならないそうです。

ちなみに、今回は、朝の祈祷が終わった後に4人中3人は一度体操着に着替えて登校したとか。

理由は給食が良い献立だったから。笑

昼の祈祷の為に帰ってこなければならない時間に中々帰って来ないので、お母さんたちは気をもんだとか。

 

さて、祈祷が終われば、子ども神輿の出番です。

保育所の子たちも自前の神輿を担ぎます。

太鼓の音に合わせてわっしょいわっしょい。

担ぎ手は5年生6年生が中心ですが、小さい子たちはうちわを仰いで応援です。

よく見ると、うちわの絵柄はそれぞれが描いたものでした。

民家に入ってくると、子ども神輿を見ようと道で待っている人たちもいます。

 

途中1回の休憩をはさみ、担ぎ手が交代しつつ、漁協に向かいます。

そして再び、祈祷です。

答志の子どもたちのすごいところは、

祈祷のときになると、みんなすごーーくおとなしくなるところ。

先月1,2年生の参列する子どもの日の祈祷のときも、

この前まで保育所に通っていたような小さな子たちが、

おしゃべりしたり、動き回ったりせずに、じっとしていたのを見て、感激したんです。


そして舞姫さんたちが、今度は大勢の前で舞います。

同じ学年の男の子たち、どんな気持ちで見ているんでしょうね。

(子どもの頃大人にこの手の勘繰りをされるのがすごく嫌だったのに、自分が大人になると、やはりしてしまうものですね…)

 

この後、保育所の踊りの発表が終わると、

子どもたちは楽しみにしていた金魚すくいや、くじ引きに興じ解散となりました。

 

 

お天気でよかったけど、暑い中大変だったね、お疲れ様でした。