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171 息子の初節句 The first Children's day of my son

こんにちは、答志島のいがちゃんです。季節は夏にまっしぐらですね。答志島では、端午の節句は旧暦で祝われます。わたしの息子も今年は初節句でした。

初幟

答志島の初節句と言えば、立派な初幟です。長男が生まれて最初の端午の節句に、名前入りの鯉のぼりを浜に立てるのが伝統。今年は答志では1つの初幟が上がっていました。

 

さて、いがちゃんの家ではどうしたかと言うと、家でおばあさんに用意してもらった兜を飾って、お下がりでもらった鯉のぼりをベランダに出して、しずかーに過ごしました。

答志の浜の3対の鯉のぼり
これは2019年に鯉のぼりをあげているのを見に行った時の写真

初節句のジレンマ

やっぱり、せっかく答志島に住んでいるんだし、浜に名前入りの鯉のぼりをあげて、手伝ってもらった人たちにお祝いのお酒やお寿司を振る舞って、ってしたいなー、という気持ちがないでもなかったんですよ。和具では近年子どもも本当に少なくなっているし、鯉のぼりが上がっていたらみんな喜んでくれるだろうなー、とか、思いました。

いがちゃんと息子と兜

ただ、これって長男限定のイベントなんです。わたし個人の心情として家父長制はできる限り早く滅びよ、と思っているし、例えばこの先子どもを授かって、その子が男の子だった場合、その子にしてあげられないことを、息子にだけするのは一人の母親として抵抗があり、夫も同じように考えてくれたのでやめておきました。あと、やっぱり大変だし・・・。親戚とか朋輩とか、確実に力になってくれる人たちがいる環境だからこそ継続させることのできる風習なんだなあ、ともしみじみ思います。

鯉のぼりをもらった話

今年の旧暦の5月5日は6月3日だったのですが、その10日くらい前に和具でよくしてくれている人が「もらってくれるか?」と桐の箱を持ってうちに訪ねて来ました。箱の文字を見てみると「鯉のぼり」と書いてあります。お孫さんたちの為に用意して何度かあげた鯉のぼりだそうで、とても立派できれいな鯉のぼりをいただいちゃいました。

 

島に移住して来て、本当に色んなものをもらったけど、鯉のぼりまでいいんですか!?と思いながらも「うちの孫らだれも病気知らずに元気に育っとるんて(育っているから)」という縁起物の鯉のぼりをありがたくいただくことにしました。

ベランダの鯉のぼり

浜に鯉のぼりを立てるのは、初幟の年とその次の年(子どもが減って寂しいので最近は2年間は出すようになっています)だけですが、男の子のいる家ではベランダに鯉のぼりを出したりしているのを見ていたので、うちでも真似することにしました。

家のベランダに吊るされた鯉のぼり

わたしの住む家は本当に奥まっていて、ほとんど人目につくことはないのですが、それでも何人かの人は見てくれていたみたいで「浜に出しゃえーのん(浜に出したらいいのに)」と言ってくれる人もいました。

 

わたしは妹とふたり姉妹で育ち、家に鯉のぼりを飾ったことがないので知らなかったのですが、鯉のぼりって毎朝晩出したりしまったりしなきゃならないんですね。でも短い期間だけだし、大切な鯉のぼりなので、毎朝晩忘れずに出し入れしましたよ。

 

鯉のぼりと息子

ちなみに端午の節句の当日には鯉のぼりをくれた人が、鯛を丸々1匹くれたので、夫とふたりでおいしくいただきました。鯛の写真はありません。なぜなら久々に魚をもらうと軽いパニックを起こしてそんな余裕がなくなるからです。

 

そんな具合で、半分答志島っぽさもある、身の丈に合ったちょうどいい形で息子の初節句を終えました。あ、兜はまだ飾ってあるので終えてはいないのか。まあ、じきにしまうでしょう。