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111 手の届く距離にある隣家 The tight residential quarter

こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。急に寒さが厳しくなり、ずっと布団の中にいたい、そんな季節になりました。ずっと布団の中にいたいけど、目が覚めてしますのがここ、答志島での暮らしです。

 

先日実家に帰った際、せっかくなので朝寝坊しようと思ったらなんと10時近くまで寝ていることができて驚きました。島では休みの日でもなんだかんだで8時すぎには目が覚めてしまうんです。なぜかと言うと、外から色んな音が聞こえてくるから。

 

これは自宅の居間の窓から見る風景。

狭い家と家の間
隣の家と軒が重なり合っているのが、ここでの当たり前。

そしてこれは家と隣の家の間の道。

狭い家と家の間
どう見ても人んちの敷地って感じだけど、ここを普通に人が通ります。

こんな感じでとにかく答志島は家と家の距離が近いんです。わたしの家は、路地に面していないので、四方が家になっています。近い所で30cm程度、離れていても2m無いくらいです。たとえ路地があってもせいぜい幅は3mくらいですから、他の家でもさして状況は変わりません。

 

狭い路地とか、ひしめき合う家々というのは、漁村だと結構よくあることみたいですね。冬はとても強い風が吹き、夏は台風で風雨にさらされるこの土地では、家々をくっつけて建てることで、被害を最小限に抑える、という意味合いもあるみたいです。実際、四方を家に囲まれているわたしの家では、台風でもほとんど風が当たらずとても安心感があります。

狭い路地
普通の路地は車は入れません。

そんな利点も平時には関係がないわけで。窓を開けていようものなら、近所の家や路地で話す人の声、バイクや軽トラのエンジン音、洗濯機のまわる音が周囲の家の壁に跳ね返って良く聞こえるのです。時々「え!?うちの中でしゃべってる!?」と思うほど。

 

しかし、周りの家や路地での会話が聞こえるということは逆もまたしかりなわけで、気をつけなければならないなあ、と感じます。特に和具の人たちと比べてわたしの生活時間帯は遅めで、ラジオや映画の音を大きくしがちだし、電話で話す声がでかい、とよく指摘されるので。

 

和具の夜が早い件についてはこちらここがヘンだよ答志人

狭い路地
人と人がすれ違うのが精いっぱいの路地。

ちなみに思い切って耳栓をしたら朝も周囲の音が気にならず寝ていることができることが分かっていますので、どうしても今日は寝たいんだ!というときには耳栓をすることにしています。ただ、そうは言っても慣れてしまえばこれが当たり前なので、人の声や生活音が聞こえない生活になったとしたら、少し寂しいかも知れません。実際に夜9時とかに家の外に出てみると、静かな集落にものすごい違和感を覚えるんですもん。文句はあってもうまくやっている、この環境に上手に適応できている、ってことかな、と思います。