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074 学びの心 Preparing myself for study

こんにちは、地域おこし協力隊としての活動が2年目に突入して早1ヶ月。五十嵐ちひろです。2年生なのですが、ずうずうしくも先日千葉の研修施設で行われた地域おこし協力隊および集落支援員(協力隊と同じく総務省の支援を得て地域振興の為に働く人たち、移住者もいるけれど元から地域に住んでいる人が採用されることが多い)の初任者研修に参加させていただきました。(昨年度は申し込みに間に合わなかったのです)

 

わたしは結構研修が好きで、受ける目的は4つあります。

 

第一に、地域おこしのことを学問として学ぶことです。大人になると、座学で学べる機会ってすごく少なくて、それをさせてもらえるということにありがたみを感じると共に、普段自分がフィールドに出てしている活動を俯瞰的に見たり、テクニックとして理解できるのが役に立ちます。

 

第二に、横の繋がりを作ること。わたしの活動地域である答志島で、わたしは唯一の地域おこし協力隊です。なので、他地域で頑張っている仲間と繋がれるのは、新たな可能性が生まれてわくわくしたり、単純に田舎暮らしの楽しさや、衝撃を分かち合える相手ができて楽しいです。

 

第三に、縦の繋がりを作ること。地域おこし協力隊だったり、地域おこしの先進地のリーダーだったりという人のお話を聞くことはとても勉強になるし、個人的に話す時間が持てれば具体的なアドバイスをいただくこともできます。

 

第四に、モチベーションを保つ又は上げることです。いっくら情熱を持って、また地域への愛を持って活動していても、ときどきはモチベーションが下がったり、マンネリ化したりします。そんな時に新たな知識を入れたら「活かしたい!」と思うし、ちょっとしたコツを教えてもらったら「試してみたい!」と思う。遠く離れていても志を同じく頑張っている人たちがいると思うと「もうひと頑張り」と思えるものです。

地域おこし協力隊について知りたかったらこちら⇒地域おこし協力隊五十嵐隊員の仕事とは? 地域おこし協力隊っていい制度

 

そんな目的を持って参加した初任者研修で学んだことをまとめてみようと思ったのですが、ここまでですでに700文字以上書いていますから、内容については次の記事に書くことにします。ここでは研修を受けるに当たってわたしが意識していることを一つ書き出しておきます。

 

研修を受けるときにわたしが意識していることは、「素直であること」です。先生の話はまっさらな気持ちで聞く、学ぶ姿勢を作ることを大事にしています。以前受けた別の研修で言われた表現を借りると「コップは上向きに」という状態。コップが伏せてあったらどれだけ良い情報を注いでも溜まってきませんもんね。

 

わたしはそれを「素直であること」と表現しているのですが、では素直じゃない状態ってどんな状態なのか、というと「疑ってかかる」とか「皮肉った態度でとらえる」とかそういう状態です。話を全て聞く前に手前勝手なフィルターをかけているので、頭に入ってくる情報は単純に減ります。実際、講師の人の話全てが自分の状況に当てはまるわけでは無いし、先輩の体験談全てが為になるわけでは無いでしょう、でもそれらが有用であるかそうでないかの判断は、後で振り返ったときにいくらでもできるものです。実際100覚えようと思っても、何もしなけりゃ1週間後には勝手に5まで減っているのが記憶のしくみ(下画像参照)ですから、最初は素直に全て受け止めておくのが得策かなあ、と思います。

ラーニングピラミッド
ラーニングピラミッドと呼ばれる図

ラーニングピラミッドについてちょっと触れた記事はこちら⇒地域おこし協力隊全国サミットに行って来ました

 

実際に今回アドバイザーとして参加されていた地域おこし協力隊のOB、OGの皆さんの中には「初任者研修受けた頃はえらい不良で、先生の話なんか真面目に聞いていなかったけど、今聞いていると本当にいい話をしてくださっていると分かるから、初任者のときに素直に聞いておくんだった」としみじみおっしゃる方が複数名いらっしゃいましたので、わたしの考えもあながち間違ってはいないはずです。

グループ発表の様子
研修では、グループで考えたことを発表する時間もありました

こんなことを偉そうに書いていますが、地域おこし協力隊を始めたばかりの頃にできていたかどうかというと自信が無いです。色んな人の話を聞かせてもらってきた中で、さまざまな研修を受けさせてもらう中で、体験的に学んできたことで、これからも続けようと思っていることが「素直であること」です。