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024 地域おこし協力隊五十嵐隊員の仕事とは? About my WORK

こんにちは、秋の3連休楽しく過ごしていますか?わたしは昨日一昨日と島へ遊びに来ていた友人を案内するためにお休みいただいていましたので、この3連休は1日のみ休日にして普通に働くことにしています。

 

さて、働くといえば、地域おこし協力隊の仕事っていったい何なの?という疑問をお持ちの方も多いと思います。実際、普段何しているの?と聞かれることは非常に多い。同じ地域おこし協力隊の仲間にすら、何が仕事なの?って聞かれるんです。

 

地域おこし協力隊ってなんぞや

以前書いた記事再発見答志島でもちらっと話した「地域おこし協力隊」ですが、多くの人にとっては謎の多い仕事だと思います。

 

簡単に言えば、都市部に住む人が地方へ移住し、その地域の持つ課題を解決する為に働きながら、定住定着を図ることにおいて、総務省が必要な支援を行う制度です。

地域の活性化には「ワカモノ」「ヨソモノ」「バカモノ」が必要だと言われています。若者のパワー、よそ者の新鮮な視点、馬鹿者の大胆さ、これらが地域を変える力になるというもの。その全てを満たしうる存在が「地域おこし協力隊」というわけで、いまや全国の約900(平成28年の時点の数ですから、今は1000を超えているかも?)の自治体が受け入れをしているんです。(総務省サイト参照

 

ちょっと前なら、「地方移住」や「田舎暮らし」「自給自足の生活」っていうと定年後の楽しみのようなイメージがありましたが、近年田園回帰の熱がじわじわと広がっており、「田舎ぐらしってなんかいいよね」と思っている20代30代の人たちが増えているんです。地方に生まれ育った人にはピンとこないかも知れませんけど、これはマジな話です。TURNSみたいなおしゃれな移住情報誌が売上を伸ばしていることからもわかると思います。

 

つまり、新鮮な感覚を持った人材が欲しい地方の自治体と、田舎で生活してみたい都市部の人がうまくマッチングして成り立っている制度なんです。

仕事内容は?

さて、始めに戻って、どんなことが仕事になるのか、というと実はその内容は多岐にわたります。そもそも地域おこし協力隊を募集できるのは市町村なのですが、その後働く場所は役場に限られてはいません。その地域の非営利団体に所属して、そこの職員として働いたり、伝統芸能を学ぶこと自体が仕事だったり、野菜や水産物の六次産業化なんかもよく聞きます。また、市役所の臨時職員になって移住や、ふるさと納税に関する仕事をする場合もあります。つまり、隊員それぞれ、仕事の内容も所属も異なるんです。そういうわけで、同じ地域おこし協力隊員同士でも「あなたの仕事はなに?」って聞くのが当たり前なんですね。

 

文字ばっかりで疲れる?伊勢海老汁の写真を見て気分転換してください。
文字ばっかりで疲れる?伊勢海老汁の写真を見て気分転換してください。

わたしの場合ですが、市の臨時職員ではなく、委嘱を受けた人材、という扱いになり、市役所にもその他の団体にも所属はしていません。しいて言うなら答志和具町内会預かりの地域おこし協力隊ですので、市役所、町内会、地域おこし協力隊の3者で協力し合って地域を良くしていきましょうね、って感じ。仕事の内容も今の所はっきりとは決まっていない「フリーミッション型」です。

 

鳥羽市の地域おこし協力隊はみな市長から委嘱されて任務につきます。中央は同期のスゴ腕アニメーター、佐藤君。
鳥羽市の地域おこし協力隊はみな市長から委嘱されて任務につきます。中央は同期のスゴ腕アニメーター、佐藤君。

ミッション型とフリーミッション型

地域おこし協力隊の働き方には大きく分けて2つのパターンがあります。「ミッション型」はあらかじめ、仕事の内容や方向性が定まった状態で採用が決まり、その為に働くこと。例えば、鳥羽市内の石鏡(いじか)地区で海女の後継者として活動する先輩隊員の大野愛子さんがミッション型です。最初から「海女の後継者としてその技術や文化を学ぶ」のが彼女の仕事として決まっています。

一方「フリーミッション型」は、あらかじめ具体的な仕事内容は決められていません。住んでいる地域が元々持っている課題や、自分のスキルに合わせて、地域の為になると思われることを活動として行うのが仕事となります。わたしの場合ですが、そんな中でも一応のミッションが存在します。「離島の魅力発信」と「答志島の交流人口の増加」これがわたしの持つミッションです。ふわっとしていますね。じゃあ具体的に今はなにやっているのか、ということをちょっと書いてみましょう。

 

離島の魅力発信

みなさんが今まさに読んでいるこれです。このブログが、わたしの仕事の一つになっています。わたしは、今から1年半前の時点では答志島の存在を知りませんでした。そんなかつての自分のような人に答志島の良さを知ってもらうことこそが、このブログの目的です。

 

答志島の交流人口の増加

交流人口ってなんぞや、って話なんですが、要は島民以外の人に島に訪れてもらいましょう、ってことです。観光客でも移住者でも全方位向けです。なので、東京や大阪で行われる移住関連イベントに出て行って「答志島ってこんな所ですよ、住んだらこんな感じですよ」と人に伝えることが仕事になります。また、来月池袋で開催されるアイランダーのような観光色の強いイベントでのPRももちろん仕事なわけですし、現在開催が計画されている11月の島女子会~あねらの集い~、12月の「親子で漁師気分!答志島体験ツアー」などの移住体験ツアーの企画と実行もわたしの仕事です。

 

大阪でのイベントに参加したときの写真。移住者の目線で鳥羽市をアピール。
大阪でのイベントに参加したときの写真。移住者の目線で鳥羽市をアピール。

2つのミッションは言葉の上でこそ分かれていますが、実際に起こす行動はかなり共通した部分が多いです。ブログで答志島の観光情報や暮らしについて伝えることは、交流人口の増加にもつながるはずですし、イベントでのPRだって立派な魅力の発信です。

 

どうでしょう?ちょこっとだけ、地域おこし協力隊の仕事、わかってもらえたでしょうか?上にも書いてあるように、フリーミッション型で働くわたしの仕事内容は今後少しずつ変わっていくと思いますが、このブログはずっと続けていきたいです。

 

よかったらこちらの記事もどうぞ⇒地域おこし協力隊っていい制度